
「命のはじまり」っていつからでしょう?
受精の瞬間? 心臓が動き出すとき? それとも赤ちゃんが生まれた瞬間? この問い、実は内密出産――つまり、母親が匿名で赤ちゃんを産んで安全な場所に預ける仕組み――の法制度を考えるときにも、めっちゃ大事なんです。特に、僕みたいに「子どもの命を何よりも優先したい!」って思うと、命のはじまりをどこに置くかで、話がガラッと変わってきます。
最近、塩見淳さんの「人はいつ人になるのか?」っていう論文(以下:この論文)を読んで、頭フル回転で考えてました。日本の法律だと、基本的に「出生時」から人が人権を持つって考え方(出生時説)が主流なんですけど、この「出生時」をもう少し細かく見てみると、面白い論点が出てきます。特に、「出産の開始時」っていう視点が、子どもの生存権をガチで守りたい僕には、なんかハマる感じがするんです。今日は、その辺の考察をしていきたいと思います。
出生時説って、どんな感じですか?
まず、日本の民法(民法3条)には、「私権の享有は、出生に始まる」って書いてあって、要するに「生まれた瞬間から人権がスタート!」っていうルールなんです。この論文でも、塩見さんが「人の始まりは『出生』の時」ってハッキリ言ってます(P2)。シンプルで分かりやすいですよね。生まれた赤ちゃんには命の権利があって、絶対に守らなきゃいけない。内密出産でも、赤ちゃんが生まれたらすぐ安全な場所に預けて、命を最優先にするっていう考え方に直結します。
でも、「出生」って一言で言うけど、具体的にどこからが生まれた瞬間なんでしょう?
赤ちゃんがママのお腹から完全にスッキリ出てきたとき?
頭がチラッと見えた瞬間?
それとも、陣痛が始まって出産のスイッチが入った時点?
実は、ここが結構曖昧なんです。論文でも、出生のタイミングについて、いろんな判例があって、細かいケースで議論されてるって話が出てきます(P3)。例えば、赤ちゃんが一部だけ出てるときに何かあった場合、法的にはどうなるの? みたいな感じです。
で、僕が「おっ!」って思ったのが、「出産の開始時」っていう考え方です。論文には「出産の開始時説」って言葉は直接出てこないんですけど、出生のタイミングを細かく見ていくと、陣痛が始まって赤ちゃんが出てくるプロセスがスタートした時点を「命のはじまりのカウントダウン開始!」って考える視点、なんかあり得るんじゃない? って感じたんです。
特に、子どもの生存権を最優先したいなら、赤ちゃんが「もう出てくるよ!」って段階に入った瞬間から、命を守るモードを全開にしたいですよね。
例えば、内密出産でママが病院に来て、「匿名で産みたい」って言ったとします。陣痛が始まって、もう出産のプロセスが動き出してる。この時点で、「この赤ちゃんの命は絶対守る!」ってスタンスを取れたら、めっちゃ安心じゃないですか? 出産の開始時から「この子はもう守られるべき存在だ」って考えると、病院も行政もすぐ動けます。赤ちゃんが完全に体外に出るのを待たなくても、命を最優先にできるんですよね。
なんで出産の開始時に惹かれるんですか?
僕がこの「出産の開始時」にグッとくるのは、子どもの命を本当に何よりも優先したいからなんです。論文でも、日本の民法は「全部露出説」を基本にしてるって話が出てきます(P7)。これは、赤ちゃんがママの体から完全に、100%出てきた時点で「人」として人権が始まるっていう考え方です。でも、これだとちょっと遅い気がしませんか? 出産って、陣痛が始まった時点で、もう赤ちゃんの命がかかってるプロセスがスタートしてるわけですよね。その瞬間から「命を守るぞ!」って動き出せたら、もっと子どもの生存権をガッチリ守れる気がするんです。
内密出産の文脈で考えると、例えば慈恵病院の「こうのとりのゆりかご」みたいに、赤ちゃんの命を救うための仕組みって、めっちゃ大事です。でも、現行の法律だと、出生届とか戸籍のルールが匿名性とぶつかって、話がややこしくなります(戸籍法49条とか)。もし「出産の開始時」を命のはじまりの目安にしたら、陣痛が始まった時点で赤ちゃんの保護プランをスタートできるんです。病院が「この子の命を最優先!」って動いて、匿名でも安全に預けられる仕組みがスムーズに回るんじゃないかな、って思います。
でも、ちょっと待って。課題もありますよね
もちろん、「出産の開始時説」を推すにも、クリアしないといけない壁はあります。例えば、陣痛が始まった瞬間から赤ちゃんに人権があるって考えると、妊娠中のママの選択(例えば中絶とか)とのバランスが難しくなります。論文でも、胎児の権利については一部のケースでしか保護されてないって話が出てきます(P5)。日本の法律だと、胎児は「人」じゃないけど、特定の場面(例えば損害賠償とか)ではちょっと権利が認められる、みたいな中途半端な状態なんですよね。
あと、戸籍の問題もあります。内密出産だと、ママが匿名で産みたいって場合、出生届をどうする? って話になります。「出産の開始時」から赤ちゃんを守るってなると、陣痛開始時点で何かしらの法的準備が必要になるけど、戸籍制度が追い付いてないんです。論文でも、出生に関する細かい判例はあるけど、匿名出産みたいな特殊ケースまではカバーしてないって感じです(P16-17)。ここは、法律をアップデートしないと、って思いますね。
みなさんはどう思いますか?
僕としては、「出産の開始時説」って、子どもの生存権を最優先にするのに、めっちゃフィットする考え方だと思うんです。赤ちゃんが「出てくるぞ!」って瞬間から、命を守るスイッチをオンにするって、なんか直感的にもしっくりきます。でも、さっき言ったみたいに、胎児の権利や戸籍の話、ママのプライバシーとのバランスとか、考えることいっぱいありますよね。
例えば、ドイツやフランスの匿名出産制度だと、赤ちゃんの命を優先しつつ、ママの情報は後で子どもがアクセスできる仕組みがあったりします。日本の内密出産も、そういう方向で進化したら、子どもの命をガッチリ守りながら、他の権利もカバーできるのかな? とか、考えてます。
みなさんはどう思いますか? 命のはじまりって、どこからだと思います? 出産の開始時説って、どうでしょうか?
そして内密出産の仕組みを考えるとき、子どもの命を最優先にしつつ、どんな工夫が必要だと思いますか?